水生生物

山葵とオナシカワゲラ

Dsc_73062Dsc_72841昔の山葵は石で押さえて栽培したので曲がったものだったが、近頃の山葵はオナシカワゲラの食害対策から、パイプで作った底なしの鉢?に植えるので真っ直ぐ上に伸びた形だ。昔の看板に書かれた曲がった山葵を記憶している方も多いものと思うが、私は曲がった山葵の方に愛着を持つ。

 山葵沢作業中にそのオナシカワゲラを見つけた。どうも2種類いるようだ。以前撮ったものとあわせて筏場の川には3種類以上のオナシカワゲラとフサオナシカワゲラが棲む。このカワゲラが水の中にある葉や山葵本体を集団で舐めたり食べてしまうから困ったものだ。殺虫剤などを使えないので山葵沢に魚でもはなしてやろうか・・・

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ヒロアタマナガレトビケラ

Dsc_6848Dsc_6852昨日まで寒かったのに急に温度がうなぎのぼり、しかも風が強くて山葵沢で作業する人にもマスクが増えている。生憎?私は花粉にも無頓着なので問題なし。今度の日曜日は森の勉強会で水生生物の観察を計画しているので、ほんとうは川の中を調べに行きたいところだが今日は確定申告に行ってきた。税金を払えるようになりたい。

頭の幅が少し広いだけで「ヒロアタマナガレトビケラ」と命名された気の毒なトビケラ。正式名ではなくあだ名ならまだいいが、これが和名の正式?ぼつぼつサナギになって羽化の準備になると思う。この種類だけではないが年々減っているように感ずる。

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ミズムシ

Dsc_6968Dsc_6972ミズムシというとあの痒いのを想像してしまう。長くサラリーマンをやっていた人は(いつも黒い靴を履いているので)わりと被害に合った人が多いかもしれない。これはトリコフィトン属に属するいわゆる白癬菌の攻撃にあったものであが、ほかにもカメムシ目ミズムシ科に属する水生昆虫のミズムシや写真のミズムシがある。

写真のミズムシはワラジムシ目に属する甲殻類(いわばエビの仲間)の一種である。食性は雑食性で水の少し汚れた水域でも大発生しているのがしばしば観察されるが、落葉が腐ったものなどを餌にしているので渓流沿いでも普通に見ることができる。そして、可愛そうなことに水生生物の餌として販売されているようである。今日もひっそりと川の中で暮らしている。

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オオマダラカゲロウ

Dsc_7052Dsc_7055この辺りにはトゲマダラカゲロウ属はオオマダラカゲロウしかいない(他はまだ見ていない)ので、写真のようなカゲロウを見つけたときはほぼ間違いなくオオマダラカゲロウである。それでも同定に不安があれば頭の2本の角が証拠になる。もともと体色については個体差がありバラエティーに富んでいるが、写真の2匹について肩のトゲの数が異なっているのも個体差だろうか?調べても結論が出なかった。

オオマダラカゲロウは春から初夏にかけて羽化をするので水中の幼虫はこれから20mmほどの最高の大きさになる。肉食のためか胸の厚みも他のカゲロウよりずば抜けて厚くて立派な体格である。

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ユミモンヒラタカゲロウ

Dsc_7062Dsc_7038ヒラタカゲロウ属は立派なエラを体側に持っているので酸素の吸収がよく活発そうに見えるが、実はエラを自分で動かすことができないので溶存酸素が多くて流れの速い川にしか住めない。ヒラタカゲロウ属には7種類があり比較的種の判別はやさしい。

外見からは同種類と想像できない2種類を127日に捕まえた。右側の写真はユミモンヒラタカゲロウである。左側は??

検索表に従うと、腹部第一節のエラは二節とほぼ同じ大きさ、エラに赤紫色の斑点がない、頭部前方の斑紋(薄いが)からユミモンヒラタカゲロウと判断される。

カゲロウは幼虫の時期に10回以上の脱皮をするとされるので色が薄いのはそのためか?他の種類でも時々ある。

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ヒメカワゲラ属の指状えら

Dsc_6947Dsc_6953前回決定的な証拠の無いままヒメカワゲラ属の写真を載せた。殺生をしない、ストレスを与えないことを心情としているので、もどかしさが残ることもあるがたまには向こう側から腹を見せてくれることもある。幼虫の体長がまだ十ミリ少ししか育っていない今の時期に下唇基部にあるミクロン単位の指状えらを確認するのは難しいが運よくデジ一で撮影できた。一対のえらが確かに写っている(赤い丸印のほぼ中央)。

余談だが昨年末購入したマイクロスコープは倍率は高い(画像が粗い)が被写体を押さえつけなければ撮ることができない。どうも植物の撮影ぐらいにしか使えそうも無い。

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ヒメカワゲラ属

Dsc_6842Dsc_6845コグサヒメカワゲラ属かヒメカワゲラ属かの判断は背中側から見ただけでは難しい。どちらもアミメカワゲラ科だが両属とも頭部の斑紋がユニークで(それぞれ個体差かまたは種の差があるようだが)見ていて楽しくなる。また両属とも春に羽化するので幼虫の時期も殆ど一緒である。

消去法でいけば、コグサヒメカワゲラ属は腹部各節の背面は黒く縁取られていてその内面は白く楕円形をしている(9節までハッキリしている)。・・・ことから写真のものはヒメカワゲラ属であろう。

ひっくり返して下唇基部に1対の指状のエラが観察できればヒメカワゲラ属と断定できるが、泳ぎ回っていて確認することはできなかった。

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ヒロバネアミメカワゲラ

Dsc_6834Dsc_6837水生生物は1年1化・2化や種類によって羽化時期が異なるので年間を通した調査が必要である。1月・2月は春の羽化を待つ水生生物(幼虫)が大きく育っているので、本当はこの時期の水生生物調査が楽しい。

ヒロバネアミメカワゲラの羽化は春1回のみなので大きく育ったものは今しか見つからない。体長も25mmほどある大型の種類で、色が明るくてよく歩き回わるので目立つ存在である。網の中に入っていればすぐに見つかる。

マイクロスコープで撮ったものと画像の外観を合わせるために今回から手法を変えたが、掲載写真は従来愛用のカメラで撮影。

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ヒラタカゲロウの寄生虫

Dsc_6764Dsc_6765チョウやトンボのいなくなる冬に遊んでくれるのはやはり水生生物しかいないのかと、何ヶ月ぶりかで家の前の川に入った。何年か前から気にかけていた、この時期だけ見つかるカゲロウの寄生虫(センチュウ?)の確認もあったのだが・・・

2匹のヒラタカゲロウを捕まえると、2匹とも腹にとぐろを巻いているものがいた。以前と同じである。カゲロウはエラの斑点から羽化時期の過ぎたエルモンヒラタカゲロウか、来春早々に羽化するタニヒラタカゲロウかどちらかである。このインベーダーに犯されたカゲロウはだいたいエラが半分欠損している。

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イトトンボ

Dsc_3564 Dsc_3643 519日、伊豆の国市にある自然農法の農場に昆虫談話会のメンバーで観察会に出かけました。ここにある貯水池ではシバザクラ、藤は時期が過ぎたもののボタン、さつきがまだ花盛りでした。池ではトンボが数種類いるもののイトトンボはクロイトトンボとホソミオツネントンボで、数年前に見かけた目的のものは今年も確認できずじまいとなりました。(やはり絶えてしまったのかな~)

元気に泳ぐ鯉(上にはこいのぼり)を見て、彼・彼女らが元気なのはトンボのヤゴを食べているからなのかな~とやるせない気持ちで一杯です。鯉が入って来れない浅瀬の水辺が必要です。写真はクロイトトンボと色の綺麗なのがホソミオツネントンボです。

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